ゴルフの基本、体重移動を簡単にするポイントについて
さて、このブログをご覧という事はゴルフの体重移動で悩まれていると思います。
この回ではゴルフの体重移動の改善方法についてお伝えしていきます。どちらかというと比較的、スポーツトレーナーとして筋肉や関節の動きを見ながらという視点が多いです。
是非、解決の糸口になれば幸いです。
- 1,体重移動が出来ないとは?
- 2,正しい体重移動とは?
- 3,体重移動を簡単にするポイント
- 4,体重移動を簡単にするコツ
- 5,体重移動の練習方法
- 6,まとめ
1,体重移動が出来ないとは?
体重移動が出来ないケースで、よくあるのはこれらが上げられます。
- フォロースルーで右足裏が地面に着いている
- 下半身と上半身が同時に回っている。
- インパクトの瞬間に、左腰が打つ方向に出ている。(逆くの字)・・・etc
これらのような、身体の状態が打った後に見られるのではないでしょうか?なので、打つ球も狙った通りにいかず、フックしたりスライスしたりしていませんか?
特にゴルフ初心者ですと、中々上手くいかないポイントであったりします。
ただ、これらは体の使い方を理解していないだけで必ずクリア出来る問題かと思います。
2,正しい体重移動とは
では、正しい体重移動とは何か?
・右に乗せた体重が左に乗る事です。
体重移動を一番感じやすいのは歩くときです。実は、普段から体重移動は身近なときにあります。
両足をそろえて足を一歩ずつ前へ進める。右足に体重が乗り、左足に重心が移る。だから、決して体重移動は難しいことではありません。
歩く方向は前方です。しかし、ゴルフは横方向です。これが体重移動を難しくする要因かもしれません。逆に言えば下半身の動きさえ覚えたら十分に飛距離やボールも上手くコントロール出来るという裏返しでもあります。
ましてやゴルフの競技場、助走が作れない・ステップは踏めない。このあたりにも体重移動が難しいことは容易に想像して頂けたかと思います。
では、どうやって体重移動を行っていくのかという点について、解説していきたいと思います。
3,体重移動を簡単にするポイント
カラダの使い方として「股関節」を意識的に使って行くことが必要です。
そして、ゴルフには「捻転」動作が必要です。※下半身と上半身の分離運動の事を指します。
体重移動を簡単にするには、この2つを押さえる必要があると思います。
3-1,股関節の使い方
股関節は大きく捻る事が出来る関節です。だいたい45度程度はくるっと捻る事が出来ます。
ちなみにですが、腰を捻ると言いますが腰は物理的に5度程度しか回らないので、よく言われる腰を回すことは不可能です。
先ず、バックスイングですが右の股関節にシワが出来るように捻ります。この際、右のお尻にハリが出来ればOKです。
補足ですが、アドレスでつま先はやや内を向けて下さい。外を向くと力が逃げます。
この状態で、右の股関節に重心があると考えます。
バックスイングでは、左の方が顎に着く程度まで捻ります。捻るときは、上記でお伝えした右の股関節で踏ん張った状態で肩甲骨をねじるように左肩を顎に付けます。
3-2,身体の捻転を使う
この状態は、股関節の腰骨を結んだ線と、左右の肩を結んだ線が上から見ると×を作ります。この交差が捻転と言われる概念です。別名:Xファクターともいわれています。
下半身を止めた状態で、上半身を深く捻る。(この際、両膝は正面の向いています。)これは、より大きな力を出す際に、どのスポーツでも必須の原則です。
余談ですが、野球選手は打つ瞬間に骨盤がキャッチャー方向に逆回転して、上半身を走らせるようにバッドのヘッドを立てて打ちます。
前述のXファクターの角度が深ければ深いほど、身体はねじられて飛距離がアップするともいわれます。また、これが筋力を挙げてもゴルフの飛距離が上がらない理由です。
3-3、ゴルフにおける切り返し
ここから、切り返し・ダウンスイングに入っていきます。捻られた雑巾が基に戻るように股関節から始動していきます。
この際は、しっかりアドレスの状態に戻るのが大切です。(体が開かないように)
ここから、フォロースルーに入りますが、右足の重心を左の股関節に移します。
左側は、壁と言われるように左の股関節を中心に体を回転させていきます。(この瞬間に左足で地面を踏み込む意識も必要です。)
体重が右から左に乗ってくると、左のお尻に筋肉の張り感を感じてきます。フォロースルーでは、左足で回転しますが左足で踏ん張りながら股関節で回します。
これも補足ですが、左足のつま先もやや正面・若しくは内を向けて下さい。体が開くことや力が抜ける事はありません。
4,体重移動を簡単にするコツ
カラダの見るポイントとしては、この2つを指標にしてみて下さい。
- フィニッシュ時に右の股関節と左の股関節が正面を向く(この際正対していること)
- フィニッシュ時に右の足裏が後方を向く(左打ちの方は左足裏が後方を向きます)
先ず、一つ目はフィニッシュ時にお腹のへそが打つ方向へ向いているかという点です。体重移動出来ていれば進行方向へ必ず向きます。
また、2つ目は右の足裏が、めくれていなければなりません。ほぼ、つま先立ちのような状態です。なぜならば、体重が左足に移っていなければ出来ないからです。
一度、ご自身のスイングシーンを動画で撮影して見て頂き、この2つが出来ているか確認してみて下さい。
5,体重移動の練習方法について
5-1,ゴルフドリル
ゴルフドリルはこちらドリル①
実際の改善ドリルの方法です。
練習に取り入れやすい方法ですので是非トライしてみて下さい。
方法
- 1,アドレスを取ります。
- 2,左足を右足に近づけます。
- 3,バックスイングを取ります。
- 4,左足をアドレス位置に戻します。
- 5,おへそがボールを見た状態でダウンスイングをします。
注意点
- 左足の移動時と一緒に打ちにいかない
- 身体を開かない
5-2,ゴルフエクササイズ①
ゴルフエクササイズはこちらゴルフドリル
方法
- 1,メディシンボールを持ちアドレスを取ります。
- 2,8時位までバックスイングを取り、左足を軽く上げます。
- 3,左足が着いたときにボールが顔の正面を向きます。
- 4,この動作を繰り返します。
注意点
- 身体が開かないように気をつけて下さい。
5-3,ゴルフエクササイズ②
ゴルフエクササイズ②はこちらゴルフドリル②
方法
- 1,チューブをやや高い位置にくくります。
- 2,チューブの端を握り、アドレスを取ります。
- 3,そのままチューブを左足の内ももに近づけるように絞ります。
- 4,これを繰り返します。
注意点
- 身体が開かないように気を付けます。
この2つは、クラブが無くても出来るフィットネスの要素を入れたゴルフドリルです。ジム通いの方は取り入れてみて下さい。
3つの動画全てにいえるのは、身体の開きを嫌っています。打つ意識の先行により、身体が開くと全体のバランスも崩れますし、体重移動も行えません。結局は身体の軸の頭の位置は変わらないという事ですね。
6,体重移動のスイング動画について
一つ、体重移動に関して理想のスイングを探してみましたので、こちらをご覧下さい。日本が誇るプロゴルファーの動画を、解説つきでスローモーションで流れています。きっと、参考になるはずです。
動画はコチラ
7,まとめ
さて、ゴルフの体重移動についてはいかがでしたか?体重移動という目に見えないものを扱うのは感覚で伝えることもあるので大変難しいのが現実です。
ですが、ゴルフの上達のためには、体重移動は必須です。体重移動ドリルも掲載していますので、是非ご覧になって頂き練習してみて下さい。
それでは、良いゴルフライフを!!