パートナーストレッチのやり方と講習会(大阪)案内について
さて、今回のテーマはパートナーストレッチの理論と方法についてお伝えします。
最近はストレッチ専門店も多くなってきて、10数年前に比べるとストレッチの浸透度も世間の中では広まったのではないでしょうか?
そこで、今回は私なりにストレッチの理論と方法論について述べていきたいと思います。
- ストレッチングセミナーの感想
- ストレッチングとは
- ストレッチの目的
- ストレッチングの効果
- ストレッチングの生理学
- ストレッチングの方法
- まとめ
- セミナー概要
- 推薦文
1,ストレッチングセミナーの感想
さて、こちらの写真はストレッチセミナーを受けて頂いた方との写真です。
「親身にかつ分かりやすい講習でした。」(40代女性セラピスト)
「伸びる感覚や分かりやすかったです」(男性・柔道整復師)
2、ストレッチングとは??
先ず、ストレッチとは何ぞやという話ですが、ストレッチとは?
筋を伸ばすこと(実際には、伸ばしたり縮めたりする)です。
決して伸ばすだけという単純なものではありませんよ。
実は筋肉にはポンプ作用の機能を持っています。そのため筋肉のポンプ作用によって血液が動きます。これによって、体温の上昇という結果を生んでくれます。
3,ストレッチの目的
では、ストレッチを何故行うのでしょうか?
これは、
- 可動域の改善
- 血液循環の改善
という点が上げられます。
先ず、可動域の改善ですが、筋肉の緊張によって硬くなった筋肉には柔軟性が必要になります。
基本的に筋肉は、筋肉がついている場所(両端、または起始停止)から同時に同じ力で収縮していきます。
ただ、ストレッチは両端を同時に伸ばす事は出来ません。どちらか、一方の端から引っ張っていきます。
繰り返し伸び縮みの刺激を与える事で、少しづつ関節の可動域は上がっていきますよ。
血液循環の改善ですが、筋肉には血を全身へ送るという役割があります。
筋肉の伸び縮みが活発になる事で、血を全身へ送り届けてくれることが出来ます。その為、筋肉を動かすことで血流量が間違いなく上がります。
4、ストレッチの目的
さて、ストレッチングの効果ですが、筋緊張の低下と精神的緊張の緩和が上げられます。
- 筋緊張の低下
- 精神的緊張の緩和
これは、筋肉が気持ち良いと感じる事で、脳へリラックスの刺激が入ります。
ストレッチ=伸ばす刺激→
リラックス【気持ち良いと感じれば】→
神経の興奮が下がる→
筋の弛緩【血流の流れが活発になって】→
体温が上がるという図式が成り立ちます。
5,ストレッチの生理学
さて、先ずストレッチングに必要な生理学という事ですが、
先ず、神経の中枢神経は以下の要素が含まれています。
大脳半球
脳幹
中脳
小脳
橋
延髄
脊髄(延髄・橋・脊髄=脳幹)
2、末梢神経系=神経節と脳や脊髄の中に含まれない神経のこと。自立神経も含まれているといわれている。
3、中枢神経系の細胞
ニューロン:メッセージを送る神経系の1つの単位
細胞体
↓
樹状突起(メッセージを受け入れる)
↓
軸索(メッセージを細胞体へ送る)
↓
シナプス
・軸索と樹状突起が出会ってメッセージを伝達する場所
・電気的刺激を神経伝達物質で信号を伝える
(1)感覚ニューロン=
軽くなでた時の感覚から顔を叩く時の痛みまで幅広い。
感覚受容器からの刺激は、中枢神経まで情報を伝達する
反射:感覚刺激に対して迅速かつ予測可能な反応をする
脊椎の外:後根神経節→反射弓
皮膚:感覚受容器
(2)運動ニューロン=筋収縮を制御する
感覚ニューロンと密接な関係にあり、運動ニューロンと繋がっている。軸索を通して筋紡錘やGTOにメッセージを送る。
(3)介在ニューロン
運動ニューロン・感覚ニューロンと高次中枢からの連絡を結び付ける
神経のニューロンの99パーセントは介在ニューロンである。
◎持続伸張とIb抑制
(2)の運動ニューロンから見ていきましょう。
先ず、筋紡錘とGTOですが、
筋紡錘:筋長の変化を検出する一次求心性線維(Gla求心性繊維)
場所:錘内筋繊維、感覚終末、運動ニューロンの軸索に並列に包まれている。
構成:3つの錘内繊維:核袋2、核鎖繊維1→これらは錘内運動ニューロンと呼ばれる。
これらは、Gia一次求心性線維と二次性求心性線維に繋がっており、中枢性神経へフィードバックしている。
特性:中枢神経からの入力を筋紡錘が受け取ることである。脊髄内の紡錘運動ニューロンからくる。紡錘運動ニューロンの主な機能は動的伸張に対するGla線維の感受性を制御することである。
また、筋紡錘の機能は手足の位置(固有受容器:プロプリオセプション)を私たちが認識するのに不可欠である。
それは、筋が伸ばされる度合いは関節角度の変化を示すからではなく筋緊張も検出するからである。
要は伸びようとする刺激に対して、縮めと反応しています。これを伸張反射と言います。
関連語句:伸張反射
筋が伸ばされる際に、切れないように縮むこと。 例)イスに座り転寝している時に、首が前後する動き。
ゴルジ腱器官(GTO):筋長の変化を検出するGlb求心性収縮
(筋が縮んだ時、切れそうになったら緩める作用をしている。)
場所:筋‐神経接合部に存在している。
役割:主導筋と共同筋への抑制入力を行い、拮抗筋への興奮入力をを行っている。Glb線維はこの情報をGLB介在ニューロンに伝達することで、収縮中の筋収縮を抑制し拮抗筋を興奮させる
筋肉へ持続的な伸張を加える事で、ゴルジ腱器官が筋緊張の高まりを感知する。
このゴルジ腱器官がIb線維を介して目的とする筋の緊張を低下させる。
要は、この理論を利用して筋肉へ持続伸張を与えて筋肉の緊張を低下させましょうという方法です。
6、ストレッチの方法
パートナーストレッチ実施の5か条
- ストレッチ肢位を取る。
- ある程度筋肉が止まる場所まで探りながら持っていく。(アンカー)
- そこから、筋を伸ばす。
- 伸張反射を利用しながら筋を伸ばしたり縮めたりする。
- 相手と呼吸を合わせる。
これを毎回ストレッチの際に行います。特にアンカーが決まらなければスタート出来ないので注意が必要です。これがずれると本当にストレッチ感が出ませんよ。
◎解剖について→イメージ力につなげる!!
- 筋肉の起始・停止
- 筋肉の走行
- 筋肉の形、厚み、連結
これは、筋肉の解剖学です。ストレッチする際も、どのように伸ばすかは筋の走行を理解する必要があります。どこからどこについているのか?真っ直ぐ着いているのか?斜めに走っているのか?
また、筋肉は厚いのか?薄いのか?など
筋肉を意識すれば色々な着眼点が出てきますよ!
6-1,ストレッチングの注意点
◎伸張反射を利用する。:筋肉は急に伸ばされると縮もうとする
伸ばそうとする刺激によって縮もうとする体の防御反応ですが、これをストレッチでは取り入れているので十分に理解する必要があります。
例)居眠りで頭が前に倒れようとすると勝手に戻る。
・心臓に問題のある人には行わない
※血液の流れを作る為、心臓ポンプ作用に負担がかかる可能性がある為
・急性外傷のあるケース
・長時間伸ばさない
・筋肉の伸びる限界を超えて伸ばさない
・無作為に急激な反動をつけない ※伸張反射
7,まとめ
さて、パートナーストレッチの理論と方法は如何でしたか?
ストレッチのコツは、筋肉の伸張反射を感じながら筋肉を伸び縮みさせる事です。この伸び縮みを感じるには「手」というセンサーが必要です。
この重要性は、またセミナーなどでお伝えしたいと思います!
8,セミナー概要について
2023年11月現在も受け付けています。
お問い合わせはお気軽にメールでお問い合わせください。→ seize.the.day0803@gmail.com
タイトル:グループ型パートナーストレッチングセミナー
人数:4名~
時間:3時間(調整可能)
料金:1名:6,600円(税込)
日時:要相談(調節して決めます)
場所:大阪市内(出張も可能です)
概要:下半身編と上半身編のいずれか。または両方でも可能です。企業にて、研修も可能です。
指導実績:3Mスタジオ様@東大阪
こちらで企業グループセミナー開催させて頂きました。
タイトル:個人コンサル型セミナー
人数:1名
時間:3時間
料金:9,900円(税込)
日時:要相談
場所:JR/メトロ長居駅周辺
概要:ストレッチについて完全マンツーマン型でお伝えします。
9,推薦文
tri.R代表:石原慎二氏(元・阪神タイガース チーフトレーナー補佐)